2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧
貸借に貨幣を使うときには、加えて、妙な事情が生じてしまう*1ことがある。時間とともに、貨幣の価値が変わってしまう場合があるのだ。そう、インフレーションやデフレーションと呼ばれるこいつは、主に二つの理由で生じる。一つは、取引の需要と供給によっ…
「明日返すから、100円貸して?」 学校の帰り道には、チェリオやよっちゃんいかを買うための資金に限らず、既に読んでしまったジャンプや、今夜遊ぶためのファミコンのカセットから、ちょっとお母さんには見せられないようなアレまで、とにかく様々な貸借が…
格付け会社が何か言ったようだ*1が、日本は既に財政危機に陥っているとか、いや国債はもっと発行しても大丈夫だとか、あちこちで様々な議論を見かける中で、ほとんど常に欠落しているように見受けられる二つの大切な概念がある。信用とデュレーションだ。政…
かえるさんのところで、外国債券への投資について、疑問が呈されていたので、ファイナルアンサーを試みたい。もしかすると、この表現はとても古いのかもしれない。 外国債券があってもいい人、なくてもいい人 - かえるの気長な生活日記。 http://kaeru.orio.…
高等遊民さんのところで、運用期間とリスクの関係について、疑問が呈されていたので、ファイナルアンサーを試みたい。もしかすると、この表現はとても古いのかもしれない。 高等遊民の備忘録: 運用期間とリスクの関係 http://koutou-yumin.seesaa.net/articl…
http://www.newyorker.com/online/blogs/johncassidy/ で「シカゴの連中に金融危機を聞く」みたいな企画があって、ポズナーやらコクランやらベッカーやら、大物にインタビューしまくっていて面白いのだが、いつも突き抜けているファーマへのそれから、部分的…
打ち出の小槌など存在しないという宇宙を貫く法則は、札さえ刷れば何でも買えそうだという素朴な感覚と、一見矛盾するようにも思えるのだが、どっこい世界は美しい。どこにまやかしがあるのか、なるべく簡潔に示してみたいと思う。その過程で、通貨発行益な…
しませんよ。 お金を拾った我々は、それを銀行のATMに持っていくわけです。または今日の買い物に使うかもしれませんが、その分だけ、明日は引き出さない。銀行がその札を日銀に持っていけば、銀行券は当座預金に変わります。市中に流通する紙幣の総量は変わ…
「株主至上主義」などと書かれると、中央の四文字が似ていて、見栄えのしないレッテルだなと思わざるを得ないのだが、藤末議員による具体策のさっぱり見えない問題意識に対しては、既に素晴らしいブロガーの皆さんが、あちこちで明快な主張を繰り広げられて…