百歩譲って、例えば何らかの比較のために、シンプルな目安が欲しくなる気持ちは認めよう。とはいえ最初は物差しに過ぎなかった指標が、だんだんと独り歩きを始めると、いつだってロクなことになった試しがない。 メダル獲得のためのオリンピック、ノーベル賞…

過剰投資は続くわけです。

当ブログでは常に、自然な金利と誘導目標の差分に注目する。自然な金利は観測が困難だが、だからこそFRBは今年ずっとオタオタしていた。この差分は、ほとんど同語反復だが、過剰投資を表現する。「安く借りられるなら突っ込む」という話だが、もちろん普通に…

突如として現われた村上氏のウェブサイト*1は、なぜかテキストでなくpdfへのリンク記事になっていて、読みにくいので是非ベタ書きにしてほしいと思うのだが、ともあれ相場操縦に関する説明は、まず簡潔かつ説得的だと感じたことに加えて、興味深い記述にも出…

四半期の運用成績に対して、おかしな切れコメントを見かけるが、ツッコミの方にもトンチンカンなものは少なくない。資産運用の現場で見かける混乱を、そのまま全国ニュースのレベルで展開しているようにも見えるが、簡単に整理しておきたい。 年金界のクジラ…