2011-10-01から1ヶ月間の記事一覧

円分裂案

ユーロの分裂が望ましくて、円の分裂が望ましくない理由を探そうとしても、国だとか道だとか州だとか、そういう単位を取っ払って理屈を考えるとき、難しいように思われた。なので、円も分裂させよう。 さて、まずは現状から。国債だけじゃなくて、「包括緩和…

ユーロ分裂案

ユーロ分裂案に3000万円 英シンクタンクが公募 - MSN産経ニュース http://sankei.jp.msn.com/economy/news/111020/fnc11102010060014-n1.htm 「ユーロから脱退する国が出るとの観測は多くあるのに、実際の脱退に伴う問題についての研究はほとんどない」 …

誤解が貯める歪み

金融機関は国債を買い、政府に固定金利で金を貸している。このことに目くじらを立てる方も多いようだ*1が、その主な理由は、金融機関の負債としての金融商品も、固定金利による資金調達だからだ。保険であれ、年金であれ、定期預金であれ、資産と負債とで同…

マネーに求められる機能

貨幣の歴史的な経緯とも、また現在の管理通貨制度の姿とも異なるが、しかしリスクの分業と、そして取引の機能の視点から、マネーの起源を探ってみたい。 最初に想定するのは、最も原始的な金融の姿としての株式を、汎用的なマネーとして用いる世界である。家…

リスクと分業から見たベビーシッター協同組合

[twitter:@proppin72] [twitter:@ultraliberty] らと、「ベビーシッター協同組合」の例えについて話す機会があったのだが、あまりちゃんと読んでいなかったので、あらためて考えてみた。とりあえず、この98年のクルーグマンのコラムを参照しました。 Krugman…