GPIFは解散して、全部個人に配ろう

有識者」の皆さんは、そのドヤ顔の提案*1が失敗して、結果的に損失を出したり、獲得するはずだった利益を失ったりしても、ポケットマネーから補填してくれないんでしょ?そんなの言ったもの勝ちじゃないか。そりゃ運用屋だって仲介屋だって、自覚の有無にかかわらず、ロビイングするっての。僕が有識者だって、自覚の有無にかかわらず、受け取って利益誘導もするっての。「誠心誠意」とか「べき」とか、精神論で運用しようとしても、もう土台の部分で筋が悪い。てめえのリスクで判断しないんだから、どうしたってフワフワするわけ。構造的問題ですよ。

日本は、少子高齢化が急激に進んでいます。現在働いている世代の人達の保険料のみで年金を給付すると、将来世代の負担が大きくなってしまいます。そこで、保険料のうち年金の支払い等に充てられなかったものを年金積立金として積み立てています。この積立金を市場で運用し、その運用収入を年金給付に活用することによって、将来世代の保険料負担が大きくならないようにしています。

年金積立金とはどのようなものですか。|年金積立金管理運用独立行政法人


で、今日のタイトルになるわけです。GPIFの運用は、結局のところ誰のリスクかって話。そんなもの、年金と税金の当事者たる我々に決まってるわけで、だとすれば、その我々が個々に、どんなリスクをとるのかを選ぶ。これ。誰かに頼みたいときは、我々が個々に代理人を選ぶ。これ。最初から「お前の分もやっとくから」方式じゃ、構造的すれ違いに起因する事故が、どうしたって起きるわけです。もちろん誰にいくら配るのかって、技術的には課題*2がありますよ。そんなのいつでも、ご相談承ります。