呉服屋が潰れるリスク


はれのひ賃金未払い重ねる 労基署が是正勧告5回 - 共同通信
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成人式を前に突然休業した振り袖販売・レンタル業「はれのひ」(横浜市)が従業員に賃金を払えず、昨年8〜12月に計5回、横浜南労働基準監督署から是正勧告を受けていたことが11日、関係者への取材で分かった。1年以上前から賃金の支払いが遅れていたとの情報もあり、今年の成人式に晴れ着を着られないトラブルを続出させた同社の深刻な財務状況が浮き彫りとなった。


もちろん、こうした予兆に気づくひとは少数で、ましてや潰れるリスクについて取引市場をこしらえようなんて、今ここまで読まれた皆さんでさえ、あまり考えないだろうとは思う。ただ、もっとChopsticks市場*1に人気があって、取引をすることで実際に購買力を動かすことができる状況だって、起こり得ないとは言えないはずだよ。


そのとき(給料を支払われなかった)従業員は、A)潰れる証券を事前に買うことで、潰れてしまったときに何らか得られる可能性が出てくる。そのとき(前金を払う)顧客は、A)潰れる証券を事前に買うことで、潰れてしまったときに何らか得られる可能性が出てくる。A)潰れる証券を買う「保険料」は、B)潰れない証券を買う投機屋が少ないほど高くなる。呉服屋の立場から見ると、ウチは大丈夫ですと具体的に、投機屋にアピールせざるを得なくなる。


言い換えれば現状は、従業員や顧客が、自動的に強制的に、本来(それを得意とする)投機屋が値踏みすべきだったリスクを負わされている。そんなふうに僕には見えてしまう。はやく未来を、この手元に。