ビットコインは皆が駄目だと思ったら死ぬ

タイトルだけで終わってしまう記事なのだが、じゃ円は皆が駄目だと思ったら死ぬのかといえば、まず死なない。あるいは皆が駄目だと思うことさえ簡単でない。なぜか。


もう3年ほど前、ルーブルが売られた際の記事だが、自国通貨買い介入の定理*1について思い出していただけると幸いである。要するに発行体がバランスシートの右側を安く買い戻せるとき、その財務は改善し、当該通貨を売る理由は加速度的に減少していく。


国債紙幣


それなら皆が国債を駄目だと思ったらどうなのかと思われるかもしれないが、こちらもまた構造は同じである。税金を取る対象であるところの、つまり政府から見て左側に居る我々も、また資産を抱えている。


さてビットコインはといえば、どれだけ抱えられていようが、どれだけ計算リソースが提供されていようが、皆が駄目だと思うとき、買う理由は見つからない。駄目じゃないかもしれない、と思うときだけ買う。ほとんど同語反復先輩*2である。予言*3しよう。ビットコインは消えてなくなるまでボラタイルである。