均衡イールドカーブから一般均衡へ

アンパンでもフランスパンでも、それなりに商いはあるわけで、2年債でも10年債でも、それなりに商いはあるわけで、材料に共通するところがあったり、期間に共通するところがあったりするわけだが、いずれにせよ放っておいても値段は付くわけだ。


もちろん我々は、パンを買うのか債券を買うのか、いつでも選ぶことができるわけで、いずれかの価格が変化すれば、そのことは天秤を傾ける。もちろんパンと債券に限った話ではなく、すべての支出を我々は天秤に乗せるわけで、何かの価格が変化すれば、そのことは他のすべてに影響を与える。


だから債券群のみ取り出す意味は不明で、すくなくとも似たような友達として株式や為替、資源や不動産を考えない意味は不明で、だから前総裁は「リスクプレミアムの縮小を促す」と、投資リスク一般に言及したわけだ。


一般に価格を制御しようとするとき、カネがかかる。無駄に安くパンや原油を売り続ければダンピングだし、カネがかかる。無駄に高く債券や株式を買い続ければ吊り上げだし、カネがかかる。山師は喜ぶだろうが、真っ当な商売人には迷惑だ。何より、カネがかかる。