元本保証の無敵化

これでもかとNHKが「マイナス金利」について報じる*1のは、もちろん世の関心の高さが理由なのだろうが、それは金融政策というよりも、主に高齢者の、自らの預金への不安からくるものだろう。元本保証は、いまや無敵になった。こんなにも魅力的な提案は、少なくとも我々が生活する円では、最早誰も継続的には提供することができない。あるいは「銀行は危ないです」くらいのハッタリさえ、普通にまかり通ってしまいそうな勢いだ。


金融庁にも、警察にも、消費者庁にも、頑張って仕事していただく必要が、いつになく増してしまった。広義の税金を使った政策によって、より税金が必要になった。もちろん、この間、特に投資先は増えていない。しょうもない工夫を日銀が組み立てた*2ところで、特に我々は何かを生み出さないからだ。仕事しようぜ、明日のために。