補助金と付利撤廃
大体書くことは書いちゃったのだが、先週金曜の「マイナス金利」とモホロビチッチ不連続面みたいな政策を、一行のタイトルで表現するという、どうだ簡潔だろという、それだけです今日は。
「既存分には0.1%付利を続ける」みたいな言い方がわかりにくいだけで、やや条件こそ特殊だが、これまで黒田ズバーカに付き合ってくれた分には補助金を出しますと言ってると理解すれば、至極シンプルである。マージナルな預金増に適用される金利が債券価格形成に寄与するとか、格好つけた言い方を日銀はしているわけだが、わけのわからん補助金など皆が無視するというだけの話だ。何が腹立たしいって、このクローニー資本主義のウンコ*1みたいな補助金を、金利と呼ぶなっての。
また、ここからまだ下げますよみたいなハッタリを、日銀はチラつかせてる*2わけだが、事務方が自覚的かどうかは知らないが、もう効かないよ。皆が色々とアクションを探ることになるくらいで、結果的に短期金融市場を洗練させることには繋がるかもしれないが、要するに「日銀外し」の方向に進むだけで、ともあれ深いマイナスに沈めることは地球上の誰にも不可能だ。そうしたことを、すべてひっくるめて単に付利撤廃。面倒コストの底にある神の岩盤は、誰にも越えられない。