日銀が追加緩和で「マイナス金利」のECBをぶっとばす方法

ECBが「マイナス金利」だそうですが*1、こんなものね、屁のツッパリにもなりません。カネを預ける側から見れば、要するに利息が付かないばかりか、逆に利息を取るってんだから、だったら預けねえよって話ですよ。それだけ。じゃ代わりに誰に貸すのかって、手っ取り早いのは各国政府だ。量的緩和の逆。これに毛が生えたような案も、なんぼか出てくるかもしれないが、生えたとしても毛くらいのもので。


でね、焦ってると思うんです。特に日銀。よくわからない総理とか参与とか洋一とかに、お前もやれとか言われやしないだろうかと。実際たぶん言われるんです。でね、当ブログも煽っちゃおうかなと。もうさ追随とかじゃなくて、ぶっちぎってやれよ。世界を驚かせてやろうよ。その方法を、俺が教えてあげるよ。

  貸出  ECB  預金
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プラス | マイナス 金利 | 金利


「マイナス金利」などと嘯いたところで、ECBのそれは、所詮預金に付く金利の話である。貸し出す左側を見れば、相変わらず金利を取る。借り手としての我々は、相変わらず金利を払う必要があるわけだ。こんなもの効くわけないじゃないか。


金利操作の大事なポイントを、ここで皆さんにお伝えしよう。市中で取引される金利を引き下げたいとき、つまり緩和したいとき、効くのは左側だ。市中で取引される金利を引き上げたいとき、つまり引き締めたいとき、効くのは右側だ。今日のECBは、右側の金利をマイナスにした。引き締めたいときに効く方の、右側の金利を下げて、要するにお茶を濁したわけだ。こんなセコいハッタリを、日銀がぶっとばす方法は、至極簡単である。本物のマイナス金利を喰らわせてやればよい。それは、こんな姿をしている。

  貸出  BOJ  預金
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マイナス | プラス 金利 | 金利


貸し出す左側の金利を、マイナスにするのだ。ざまあみろ。もちろん預金側の金利をプラスにしておくことで、同時に拡張的なマネタリーベースを保つことも可能である。きゃー。金利を払って市中からカネを集めて、土産をつけて市中に貸し出す。これが本物のマイナス金利である。


ひとつだけ、注意すべき点がある。預かって金利を払い、貸し出して金利を払うので、日銀が損をするのだ。当然インフレ要因である。結局のところ、それは誰の損だろうか。もちろん、ドラギはよく知っている。