月のウサギになったつもりで、経済活動を眺めてみる

僕らは毎日、物やサービスをつくっていて、僕らは毎日、物やサービスを消費している。それらが手渡されるとき、紙切れやカードを交換しているようにも見えるが、月のウサギとしての僕らには、いまひとつよく見えない。きっといろいろ、何か約束をしている*1のだろう。


小麦をつくる者もあれば、それらを加工してパンにする者もいる。それらを運ぶための、あるいは遊ぶための自動車をつくる者もいれば、石油を掘る者もいる。時には互いに、ベビーシッターの役目*2を申し出たりする。ともあれ、多くの皆が何らかの形で、誰かの役に立っている。


好景気はきっと、皆がせっせとつくって、嬉しく消費している状況だ。ほしいものとつくられるものは、一致している。不景気はきっと、あまりせっせとつくられず、あまり消費もしない状況だ。ほしいものがないか、あるいはつくられていないのだろう。