誰もが高頻度取引できる市場を新たにつくろう

下記エントリのおっしゃるとおり、ゴールドマンが儲かってるのは、高頻度取引*1だけでなくクレジット関係の好調が大きいのではないかとも思うが、ともあれHFTについて興味と誤解が渦巻いているようなので、波乗りしたい。


Murray Hill Journal: ゴールドマン強し! (商業銀行ステータスさっさと返上しろよな)
http://wholekernel.blogspot.com/2009/07/blog-post.html

このHFTだが、マーケットメーカーが市場にリクイディティを供給する目的でプログラムトレーディングは実際行われているわけだが、これに携わると大手証券会社は一株あたり「4分の1セント」というキックバック証券取引所から「お礼」としてもらえるそう。実際にトレードをやってくれるのは高速のコンピューターで、人の手はかからんし、HFTでトレードすればするほど儲かるワホワホの仕組みである。


要するに、別に誰かがフロントランニングしてるわけでもなければ、単に市場参加者の望む取引がスムーズに行われるように、「協力して下さいね、ブローカーさん」と取引所が頑張ってるって話で、これ自体に責めるべきところはない。もちろん、その4分の1セントは結局は誰が負担すると思っとるんじゃボケ、といった突っ込みはあるだろうが、その手の営業戦略としての再配分なんてのは、世の中あちこちに数多く存在するわけで。


だったら、それが不快だってのなら、僕らで新たに市場をつくっちゃおうよ。誰もが直接的に、高頻度のプログラムトレーディングができるようにプロトコルを公開して、誰もがすべてを覗けるように、直接データを取れるようにしてさ。最高に面白い仕事になると思う。技術屋と理屈屋の、シビれる腕の見せ所だらけだぜ。