資産運用について

ちょっと興味深い記事を見かけたので、構成をそのままに、突っ込みを入れてみる。


資産運用について - よそ行きの妄想
http://d.hatena.ne.jp/chnpk/20090711/1247294567

マーケットプライスはファンダメンタルズで決まる

例えば株式は純資産や利益の所有権だし、債券は貸してる金だ。もちろん、どちらも実態の裏打ちが約束されているからこそ、市場で取引されている。ビジネスの未来や倒産のリスクにかかる評価は、投資家の心理によって大きく変わり、そのことは取引価格に大きな影響を与える。しかし、だからといってビジネスがなくならない限り、その所有権としての株式もなくならないし、純資産も利益も最終的には株主に帰属する。貸した金は、倒産しなければ返ってくる約束だ。ファンダメンタルズを無視した過剰な強気も弱気も、いずれ巻き戻されざるを得ない。

ポートフォリオ理論やリスク分散について考えろ

複数の投資先の値動きが「まったく同じ」でなければ、「完全に相関している」のでなければ、組み合わせることによって必ずリスクは低減する。もちろん、値動きが「ほとんど同じ」なら、あまりリスクは低減しないし、値動きが「あまり同じでない」なら、かなりリスクは低減するが、しかし、いずれにせよ増えることはない。あまり効果がないと(主観的に)思うからといって、リスクの低減にトライしない理由には、なりようがない。

現金で、それも円で持ってるのは一番無駄

購買力を未来に持ち越そうとするとき、なるべくリスクをとらずにいたいという気持ちが皆にあるほど、リスクをとらないことは全くの無駄だ。リスクのある株式や債券に投資することでプレミアムを期待できるのは、皆がそれを嫌がる(のに自分がリスクを負担する)からだ。皆がリスクを嫌がれば嫌がるほど、自分が手を挙げて負担してやることの見返りは、大きいことが期待できる。もちろん同時に、ビジネスのリスクをとってチャレンジしようとする、イノベーターの助けにもなる。


ちょっとわざと強めに、逆向きに書いてみましたが、元記事はじっくり読むに値する内容のあるものです。ただ、いろんな見方、言い方があるよってことを、言いたかったのです。