景気対策としての日銀解体

銀行券ルール撤廃、かえって財政ファイナンスなどに悪影響=日銀総裁
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-37370120090407

金融政策の目的が物価安定の下での持続的な経済成長の実現ということから離れて、財政ファイナンスに焦点が絞られてくると、将来の金融システムに対する不確実性が増大し、かえって長期金利が上がってしまう。


長期金利を構成する*1、将来までの短期金利に上乗せされる、政府日銀のリスクプレミアムが拡大しちゃうよねという、非常にまっとうな話だ。もうね、一切の異論なし。


いちいち非常に的確な発言を繰り返す白川総裁は、おそらく薄々感づいているのだろうが、いやはっきりと確信しているに違いないと思うのだが、先進国において中央銀行の果たす役割など、ほとんど存在しない。市中で必要とされる銀行券を発行して、見合った国債を買うことだけがその仕事なら、日銀は職員数もその給料も、もっともっと減らすことができるはずだ。金利なんて放っておいても誰かがつけるし、決済なんて大方機械でも可能だろう。


実は銀行券だって、最早絶対に必要なものとは思えない。クレジットカードと銀行振込と携帯電話があれば、僕らの生活はそれで十分なんじゃないか?いっそのこと、世界に先駆けて銀行券など廃止してしまえば、盗難や犯罪も減りそうだし、そうして発達したテクノロジーを世界に販売できそうだし、ヘソクリや隠し事だって減りそうだし、いいことづくめなんじゃないか?