裁定取引

電チャリ(@大阪)と「生キャラメル」に通底するもの:日経ビジネスオンライン
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20090313/188998/

このテのフェイク商品は、市場なり商品なり法規制に、何らかの「穴」があるからこそ生まれてくる、一種の正常化局面だということだ。真っ当な商品が適正価格で売られている市場には、パチモンは流通しない。


逆に言えば、フェイク商品が生まれたということは、その商品を生んだ市場、あるいはその市場を管理する法律になんらかの瑕疵があるということの証明なのだ。


これだけ鮮やかに、裁定取引とそのことによる効率化を説明している例が、めったに見つかるだろうか。小田嶋隆氏は、経済学者でも投機家でもなく、市場原理主義者でもない。実にシビれる。


彼はまた後半で、「電チャリ」に内在するリスクとその過小評価を、急速な市場拡大の要因として指摘する。痛い目に合わないと学習しない我々にとって、新しいモノが出てきたとき、その評価には気をつける必要があるのだろう。ついリスクを甘く見てしまう傾向があるのだ。サブプライム住宅ローンの問題だって、要するにこれと同じことだった。


そういえば、生キャラメルの簡単レシピが森永のサイトに載ってた。なんという素晴らしい裁定。
http://www.morinaga.co.jp/recipe/recipe_html/recipe_caramel/re_256.html