金ネタ再び
一日ボケッと遊んでた間に、本石町日記さんでまた金ネタが。うふ。すこし嬉しい。また反応してみる。内容はこの前と似ちゃうけどさ。
本石町日記 : インドの金輸入がゼロに=管理通貨制度には朗報(追記あり)
http://hongokucho.exblog.jp/10432025/
年金は管理通貨制度の中で存続するものだと私は思う(違ったらご指摘を)のだが、年金をお金で払うなら、資産サイドの構成も一般的な金融商品で良いのではなかろうか。
年金は加入者の利益を第一に考えるので、ちょっと極端な仮定だが、紙屑になってしまった貨幣をダンプカーで配るよりも、量も需要も比較的安定している金や商品を配ることで、よりその使命を果たすことができる局面だってあるだろう。
もちろん誰にとっても、通貨の信認は維持される方が望ましい。とはいえ、需要以上に供給されている貨幣や、それに強く依存する債券だけでなく、金や商品にも投資することでリスクを減じようとするのは、年金に限らず長期の投資家にとっては必然の選択ではないか。
金に限らず、物の値段は需要と供給で決まる。あちら立てればこちらが立たず。頭隠して尻隠さず。バブルを招くから土地を買うなとか、皆のバランスシートを毀損するから株を売るなとか、そういうのは言っても無駄ですよ。規制をしたところで、問題の場所を動かすだけ。各国政府の金売り介入?無理無理。投機家にやられるだけ。
改めて書くが、年金の金(ETF)買いが危険なのは、金価格の上昇それ自体が人々の通貨不信を煽るという危険なシグナルを送り、政策総動員の邪魔をするからだ。
そういう状況になるとすれば、問題なのはむしろ政策、つまりじゃぶじゃぶの緩和で、金買いはその危険シグナルのひとつと考えるべきだろうと思う。原因と結果を取り違えてはいけない。金買いが通貨の信認を失わせるのでなく、通貨への不信認が、資金を金や商品へと向かわせるだ。
ところで、通貨の信認が揺らぐことによるハイパーインフレーションを制御するのは、とても難しい。それは、危険視されている事業会社が、自らの信用リスクを制御しようとするようなものだ。もし通貨が危険視され始めているのなら、中央銀行は緩和策の今後について、慎重に考える必要があると思う。
とはいえ、ここんとこ金も株も下げたけどさ。え、お前の予想?さっぱりわかりませんよ。いつでも。あ、でも万一皆がマイナス金利なんてやったら、金買いをさらに加速させるでしょうね。