ビットコインの死に方

もしかすると以前に報道等で耳にされたことがあるかもしれません。謎の人物サトシナカモトによって開発されたビットコインという暗号通貨は、政府による干渉を受けない非中央集権型であり、しかしながら2018年に各国当局の圧力によって事実上潰されました。ところが計画は、地下に潜らざるを得ない形で今も生きており、実は極秘裏に支援者を探しているのです。そこで今回のご相談があります。


とか

あるアフリカの独裁者とその夫人が、密かに日本に持ち込んでいた秘蔵資金が、実は現在ビットコインの形で管理されています。その運用を任せられる人物を、いま彼らは探しています。先日私の隣に座っていた老婦人が、その夫人だったのです。あなたになら運用を任せてもよいと彼女は言っていますが、彼らにとってもリスクのある案件ですから、それなりの額の保証金が必要になってきます。


とか

日本海で撃沈された帝政ロシアの軍艦が引き揚げられ、(ロシアによる課税を逃れるため鉛のインゴットだと虚偽報告された)大量のプラチナ塊が出てきました。引き揚げにこそ成功したものの、しかし国税当局は目を光らせており、思うように換金できない状況です。このプラチナを、ビットコインを経由して現金化するために協力してほしいのです。まずは準備資金が必要になりますが、


とか

産業廃棄物から燃焼性ガスを生成できる、画期的な処分プラント設備を開発した。プラント設置は当方で行うが、燃料としての産業廃棄物を中東から継続的に取り寄せる必要がある。米国政府からの追跡を防ぐため、決済はビットコインを利用する形になるのだが、ご協力いただけないだろうか。当初出資額は小さくないが、ここに示す手数料水準を見れば、ビジネスとして納得いただけると思う。


とか

実は最近、ビットコインを称した資金詐欺が多発していますが、それらはすべて実在しません。しかし実は同様の資金は実在しており、実際に上場を果たしたベンチャー経営者等に交付され、戦略的な投資に活用されているのです。この資金を管理している、あるいは審査を行っていると自称する人間の99%は偽物です。なぜなら現在民間でこの資金を仲介できる人間は、たった3人に限られているのです。


とか、要するにビットコインは死なない。だってさ、こんなに使いやすいもの、そうそう出てこないぜ。