永久債の値段

この記事は、要するにア本田氏がフカしてるのだろうが、見出しに「永久国債」の文字はインパクトがあった。わざわざ「市場性のない」と謳う以上、必ずしも適正でない価格で日銀に渡すことを意図しているとも読めるわけで、2009年の「政府紙幣及び無利子国債の発行を検討する議員連盟」による緊急提言*1も想起させる。


永久国債の発行にバーナンキ氏が言及−本田悦朗氏の4月訪米時に - Bloomberg
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-07-14/OAA6J96JIJVB01

本田氏は4月1日にワシントンでバーナンキ氏と1時間ほど会談。その中でバーナンキ氏は、日本経済が再びデフレに戻るリスクを指摘。デフレ克服の最も強力な手段として比喩的に「ヘリコプターマネー」に言及し、政府が市場性のない永久国債を発行、これを日銀が直接全額引き受ける手法を挙げた。バーナンキ氏は、選択肢の一つとして述べたもので、今すぐ日銀がやるべきだとは言わなかったという。


さて、やや上記とは離れた話になるのだろうが、気になって永久債について検索してみると、その価格についての解説は、気に入らないものばかりだ。なので簡単にメモしておきたい。毎年100円を渡す約束の値段は、一体いくらなのか。こうですよ。

   1年の割引債の値段
   2年の割引債の値段
   3年の割引債の値段
   4年の割引債の値段
   5年の割引債の値段
   6年の割引債の値段
   7年の割引債の値段
   8年の割引債の値段
   9年の割引債の値段
  10年の割引債の値段
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    永久債の値段


イールドカーブをガン無視して、一様にrとか書いて高校数学すると、リスクとプレミアムの感触は失われてしまう。そいつを簡単にゼロに近づけようものなら、簡単に実現が難しい価格が浮かび上がってしまう。このことは、何を意味するのだろうか。


20年の割引債の値段について、自信を持てるだろうか。
200年の割引債の値段について、自信を持てるだろうか。
2000年の割引債の値段について、自信を持てるだろうか。


中央銀行が未来永劫、金利を押し潰し続けることは期待できない。理由はシンプルで、中央銀行が未来永劫、低利で調達し続けることは不可能だからだ。