財政危機と国債暴落について学びたい議員先生のための投信選び
財政は本当に危ないのだろうか。国債は本当に大丈夫なのだろうか。さまざまな「ブレーン」が、それらしいことを吹くけれども、いまひとつ何を言っているのか理解できない。どうにも肌で感じられない。そんな不安を抱える議員先生のために、投資家の気持ちを体感できるように、いくつか投資信託をセレクトしてみました。これらが取引される値段は毎日変わり、その動きは新聞やネットで確認できます。いつ国債は買われるのか。どんなふうに国債は売られるのか。何年持ち続けても、結局サッパリわからないということが、よくわかるはずですが、比較的少額でも買えますから、もちろん秘書の皆様も、是非トライされてみて下さい。レポートも送られてきます。勉強になると思いますよ。
ダイワ日本国債ファンド (毎月分配型)
http://www.matonavi.jp/fund/F000000NC6
国内債券のカテゴリを検索してみたところ、約3,000億円と非常に残高が大きく、つい信託報酬率を掛け算したくなってしまうのが、このダイワ日本国債ファンドです。公社債を含むNOMURA-BPIをベンチマークに掲げているものの、保有しているのは国債だけのようで、我が国の債券市場の侘び寂びを感じられ、かつ海外モノと水準こそ異なるものの、話題の毎月分配ファンクションも備えるという、一粒で二度おいしい逸品です。ゼロ金利下で70bps超の信託報酬を取りつつ、「安心の」国内から毎月20円を分配するアグレッシブさは、見ているこちらが不安にもなりますが、債券の歴史的大相場が続く中、基準価額のフラットな推移を達成するアートっぷりに、この数年資金の流入は止まりません。
eMAXIS 国内債券インデックス
http://www.matonavi.jp/fund/F000005F2B
とにかくコスト安を志向するインデックス派のあなたに、主に信託報酬に着目して選んだのが、こちらのeMAXISになります。しかし残高は20億円。42bpsの信託報酬率を掛け算すると、一人も雇えないだろ大丈夫かという水準ですが、それ以前にポートフォリオは組めるのでしょうか。マザーファンドには、きっと他のドル箱ベビーがぶら下がっていることを期待しましょう。こうしたソリッドな商品は、どうしても宣伝に金はかけられず、販売の現場もパッシブでしょうから、遠い未来のサイズ安定を期待して長期ホールドしたい逸品ですが、もちろん気になるのは、そうなると国債危機の到来如何になりますね。他にも確定拠出やラップ専用の商品を探すと、そこだけ見ればコストの安い商品が出てくると思います。
日本債券ベア
http://www.matonavi.jp/fund/F000000N5E
極めつきはこちら、T&Dアセットマネジメントの派生商品型、日本債券ベアになります。「ベア」とは獰猛に爪を振り下ろす熊のこと。なんと我が国の長期債市場全体の値動きの、5倍程度反対となる投資効果を目指します。繰り返しますが、1)5倍程度、2)反対ですよ。シビれるじゃないか。要するに国債暴落に賭けた商品なわけです。我が日本国債の空売りを企む、海外のヘッジファンド等による投機的な、ハゲタカでヤブヘビなムーヴメントを、お小遣い程度で体験出来てしまうスペクタクロな逸品。なんと1996年設定ということで、当時から債券売りに目を付けた先見の明る過ぎた担当者に乾杯ですが、基準価額は既に500円割れ。確認したいのですが、10,000円スタートですよねコレ。