業績ベータ

内外金融経済悪化は下げ止まる方向=日銀総裁
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-38186320090525

株価が大きく下落した場合には、銀行の資本制約が強く意識され、貸出姿勢の厳格化につながるリスクにも留意していく必要があると語った。


「金融と実体経済の負の相乗作用」を評価するために、表題のような指標を意識してみてはどうか。つまり銀行の業績の、資本市場全体の動向に対する感応性だ。銀行が自身を全体として、市場のリスクと固有のリスクに分離して評価すること、銀行に投資する者がその評価を確認できることは、リスクの分業をよりよく促進するに違いない。


あ、もっとダイレクトに表現してたのを、その後に見つけたので追記。


白川日銀総裁記者会見の一問一答
http://jp.reuters.com/article/domesticEquities/idJPnTK026953920090525

信用リスクよりも株式保有リスクの方が大きいというのが現在の姿だ。株価が変動するに伴って、銀行の経営が変動しやすくなってくるということになるので、私どもとしては、株式の保有リスクをもう少し削減していくことが望ましいと考えている。

今回の一連の金融危機が示しているように、色々なリスクはお互いに相関していることが改めて判明した。そういう意味で、金融機関が全体として抱えているリスクを適切に把握する、これが難しいわけだが、そうしたことが最も大事だと思う。