ヘッジファンドだろうが国家だろうが、タイミング戦略はとても難しい

極東ブログ: やっぱり、ガイトナー案はアンクルサムのヘッジファンドだね
http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2009/04/post-2990.html

で、私は、これってようするに、民間のヘッジファンドがへたれたから、今度は米国国家がヘッジファンドをやりますよ、ということだと思った。


不良債権処理なんてものは、いずれにせよ政府によるリスク負担なわけで、ガイトナー案だろうが以前の竹中案だろうが、その意味で似たようなものだと思うわけです。それが損失保証*1みたいな形なのか、資本注入みたいな形なのかって、洋服が違うだけ。


むしろポイントは、政府がそのリスクを負担し続けるのか、それとも一時的なタイミング戦略なのかってことで、もし政府がリスクを負担し続けるなら、要するにその極限は社会主義なのでしょうし、リスクに関するタイミング戦略なら、いつ突っ込んでいつ引き上げるのかという判断が、大切なところであるはずで。


で、表題の通り、そのタイミングを計るのは一般にとても難しいというところが、ここでの真の問題かと。絶妙なタイミングで血税を投じたはずが、さらに状況が悪化して皆飛んじゃったとか、引き際間違ってバブった揚げ句に、結局崩壊して国債がデフォルトだとか。

*1:要するにオプション提供だ