コモディティ投資によるインフレヘッジのメカニズム

id:equilibrista:20090529:p2で書いたように、


貸借(i)にかかる金利 = 実質金利 + 需給インフレ + 通貨リスクプレミアム + リスクプレミアム(i)


と思うとき、インフレーションのリスクは既に任意の金利に反映されているはずだ。ところが実際には、右辺最初の三項の和としての無リスク金利は、短期的には中央銀行が無理矢理に制御している。つまり、


(実質金利 + 需給インフレ + 通貨リスクプレミアム)


こいつが自然な水準よりも押し下げられていると考えるとき、通貨リスクプレミアムはもっと大きくないと困るぜと考えるとき、コモディティ投資によって、その分の一部を取り返すことが期待できる。広義の裁定取引だ。