2011-01-01から1ヶ月間の記事一覧

平成21年度「国の財務書類」

昨日は偉そうに、鳥から目線を投げてしまったのですが、財務省さん、ごめんなさい。つい数日前ですよね、最新のものを出されていたのですね。50兆円ほど、状況は悪化したそうですね。 平成21年度 国の財務書類:財務省 http://www.mof.go.jp/jouhou/syukei/f…

政府のバランスシートを鳥瞰する

表題のような内容について、昨日お話しする機会があったのだが、S&P社による間接的なバックアップ*1もあって、エキサイティングなものになって嬉しかった。で、概要をまとめておこうと思う。話が財政の問題ともなれば、その土俵がマーケットだろうがアカデミ…

25世紀の貨幣数量方程式

馬鹿馬鹿しい*1ので、この「貨幣数量方程式」について触れるべきことなど、たったひとつもないと思っていたのだが、しかし、表題のように考えてみたとき、いくつかの鱗が、ポロポロと腑に落ちた。ちょっと聞いて下さい。 MV = PY 通り一遍の説明をするなら、…

金融政策の国際不均衡

ゼロ金利制約に当たっていることは、さほど悪くない状況であるようにも思った。雪降る高速道路を運転中にだ。もちろん時間の値段が安いことは、我々が機会を上手に活かせていない可能性を示唆しているわけで、そのことが素敵だと主張したいわけではない。端…

アクティブ運用のリスクプレミアム

21世紀にもなって、「アクティブ運用は平均的にはインデックスを下回るから、おすすめできない」などと、ドヤ顔で主張する専門家があちこちに沢山いるのは、実に残念なことだ。実際のところ、どうしようもないアクティブ運用が多数存在することは確かだが、…

付利された当座預金は「マネタリーベース」に数えられるべきか

マネタリーベースとは、「日本銀行が供給する通貨」のことです。具体的には、市中に出回っているお金である流通現金(「日本銀行券発行高」+「貨幣流通高」)と「日銀当座預金」の合計値です。 http://www.boj.or.jp/type/exp/stat/exbase.htm もちろん、そ…

フラートン「通貨論」を読む

手元の岩波文庫第二刷は昭和十八年、オリジナルは1845年、フラートン「通貨論」をアマゾンで衝動クリックし、夢中になって読んだ年末年始でした。150年以上も前の、決済も貸借も、銀行制度も投資環境も、今とは全く違う時代の迫力ある議論に圧倒されます。余…